本記事では、auのスマホトクするプログラムについて、メリット・デメリットも踏まえ詳しく解説しています。また、大手4大キャリアの2年返却プログラムとも比較し、どのプログラムが一番お得かも調べました。
Noi
元キャリアショップ店員でナノモバ著者。スマホ業界10年の経験を活かし、格安SIMに関する知識や手続きについて分かりやすく発信しています。
初めて使った格安SIMは、2016年の日本通信「おかわりSIM」。キャリアSIMが当たり前だった当時、月額500円から使える事実が衝撃でした。そこから格安SIMにハマり、10社以上のSIMを利用し、2024年のお気に入りはマイネオです。
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そもそもスマホトクするプログラムとは
いつでもカエドキプログラム | 内容 |
---|---|
特典 | 25ヵ月目に端末を返却すると、24回目の分割(残価)の支払いが不要になる ※26ヵ月目以降に返却する場合は、残価は25カ月目に自動的に24回の分割に再設定され、その後に返却した場合にも残りの分割が不要になる |
申し込みのタイミング | 端末購入時のみ申し込み可能 |
特典適用条件 | au取扱店で対象機種を本プログラムでご購入 ※本プログラムの支払回数は分割・再分割時共に24回のみ選択可能 ※未成年および法人のお客さまは、店頭でのみお手続き可能 |
スマホトクするプログラムとは、残価設定型の24回払いの分割です。端末購入した月を1カ月目と考え、2ヶ月目から分割がスタートします。その後、13カ月目~25か月目までに端末を返却すると、24回目の分割金の支払いを不要とすることができます。
例えば、96600円のスマホは、25 カ月目に返却すると、以下のように24回目(25カ月目)の残価である38,640円の支払いが不要になります。
25 カ月目に返却しなかった場合は、24回目の分割残価38,640円は、24回の分割払いに再度分割されます。その後も返却はいつでも可能となり、返却後は分割の残価の支払いが不要となります。
申し込みのタイミング
スマホトクするプログラムは、端末購入時のみ申し込みが可能です。端末購入後に申し込みできないため、注意しましょう。
特典適用条件
スマホトクするプログラムの特典適用条件は、au取扱店で本プログラムの申し込みと同時に対象機種をご購入することが条件です。
さらにその後、残価の支払いを不要にするには、端末の返却が必要となります。
メリットは一カ月あたりの分割金が安いこと
スマホトクするプログラムのメリットは、一般的な分割に比べて一カ月あたりの分割金が安いことです。以下は、一般的な分割とスマホトクするプログラムのイメージです。
一般的な分割は、1カ月あたり分割金が均等になるように24回に振り分けます。一方、スマホトクするプログラムは、最終回の24目の金額が高い設定となっているため、23回目までの分割金が安く設定されています。
そのため、一般的な分割に比べて一カ月あたりの分割金が安くなり、低コストで最新の機種を利用することができます。
お得に最新機種を使いたい方には最適ですね。
スマホトクするプログラムのデメリット
ここでは、スマホトクするプログラムのデメリットについて解説します。
12カ月目までは返却できない
スマホトクするプログラムでは、12カ月目までは返却できないデメリットがあります。そのため、毎年最新機種に乗り換えたいというニーズにはマッチしません。
25ヶ月目より前に返却すると損
スマホトクするプログラムは、25ヶ月目より前に返却すると損になります。スマホトクするプログラムは、13カ月目以降に返却可能です。しかし、13カ月目以降に返却した場合でも、24カ月目(23回目)までの分割は支払う必要があります。
早く返却しても、23回目までの支払いは消えません。それであれば、25カ月目まで使った方がお得ではないでしょうか。
最大22,000円かかる可能性がある
スマホトクするプログラムは、端末の状態がauの回収基準に満たない場合、回収の際に別途最大22,000円かかります。
故障した端末の回収は、別料金がかかるという事です。
回収する時のことを考慮し、画面割れやその他破損に注意しながら使う必要があります。
大手4大キャリアの2年返却プログラムを比較【iPhone】
auだけでなく楽天モバイル・ドコモ・ソフトバンクでも2年返却プログラムを利用できます。ここでは、各社の2年返却プログラムをiPhoneの価格で比較し、どこが一番お得か調べました。
iPhone16 Pro Max 512GBの比較
iPhone16 Pro Max 512GBを2年返却プログラムで購入した時の比較は、次の通りです。
iPhone16 Pro Max 512GB | au スマホトクするプログラム | 楽天モバイル 買い替え超トクプログラム | ドコモ・ahamo いつでもカエドキプログラム(+) | ソフトバンク 新トクするサポート |
---|---|---|---|---|
本体価格 | 269,800円 | 260,800円 | 273,680円 | 272,880円 |
12カ月分支払い後に返却 | 実質負担118,910円 | ₋ | 実質負担105,777円 ※1.2 | 実質負担110,220円 ※3.4 |
23カ月分支払い後に返却 | 実質負担118,910円 | – | 実質負担135,080円 | 実質負担136,440円 |
24カ月分支払い後に返却 | 実質負担118,910円 | 実質負担133,692円 ※6 | 実質負担140,855円 ※5 | 実質負担136,440円 |
※2024年12月現在の各公式サイトの価格(乗り換えキャンペーン等の割引前の価格)
※各項目の最安を赤字で表記
※1:smartあんしん補償1100円/月×12カ月=13,200円含む
※2:早期利用料12,100円含む
※3:Appleケア1,850円/月×12カ月=22,200円含む
※4:早トクオプション19,800円含む
※5:24回目の分割金138,600円を24回払いにした時の1回分を5,775円で計算
※6:返却手数料3300円込み
12カ月分支払い後に返却した場合は、ドコモが最安の実質負担105,777円※です。ドコモで12カ月分支払い後に返却した場合、1カ月あたりの負担額は105,777円÷12カ月で約8 814円/月となり高額。12カ月で返却することに、そこまでのお得感は無いと感じます。
※楽天は12カ月分支払い後に返却するシステムはないため、au・ドコモ・ソフバンのみで比較してます。
続いて、24カ月分支払い後に返却した場合は、auが最安の実質負担118,910円となりました。比較の結果から、返却プログラムを利用して2年後に機種変更するのであれば、auが一番お得だと分かりました。
ただし、返却プログラムは、返し忘れなどで必ずしもベストなタイミングで返却できるとは限らないため、元々の本体価格にも注目してほしいことろです。iPhone16 Pro Max 512GBの本体価格の最安は、260,800円の楽天モバイルでした。
iPhone16 Pro 512GBの比較
iPhone16 Pro 512GB | au スマホトクするプログラム | 楽天モバイル 買い替え超トクプログラム | ドコモ・ahamo いつでもカエドキプログラム(+) | ソフトバンク 新トクするサポート |
---|---|---|---|---|
本体価格 | 251,300円 | 242,800円 | 255,090円 | 254,160円 |
12カ月分支払い後に返却 | 実質負担103,980円 | ₋ | 88,154円 ※1.2 | 105,540円 ※3.4 |
23カ月分支払い後に返却 | 実質負担103,980円 | ₋ | 実質負担120,450円 | 実質負担127,080円 |
24カ月分支払い後に返却 | 実質負担103,980円 | 実質負担124,798円 ※6 | 実質負担126,060円 ※5 | 実質負担127,080円 |
※2024年12月現在の各公式サイトの価格(乗り換えキャンペーン等の割引前の価格)
※各項目の最安を赤字で表記
※1:smartあんしん補償1100円/月×12カ月=13,200円含む
※2:早期利用料12,100円含む
※3:Appleケア1,850円/月×12カ月=22,200円含む
※4:早トクオプション19,800円含む
※5:24回目の分割金138,600円を24回払いにした時の1回分を5,775円で計算
※6:返却手数料3300円込み
iPhone16 Pro 512GBの本体価格は、楽天モバイルが242,800円で最安でした。12カ月分支払い後に返却した場合は、ドコモが最安の88,154円です。※楽天は12カ月分支払い後に返却するシステムはないため、au・ドコモ・ソフバンのみで比較してます。
続いて、24カ月分支払い後に返却した場合は、auが最安の実質負担103,980円となりました。比較の結果から、返却プログラムを利用して2年後に機種変更するのであれば、auが一番お得だと分かりました。
iPhone16 512GBの比較
iPhone16 512GB | au スマホトクするプログラム | 楽天モバイル 買い替え超トクプログラム | ドコモ・ahamo いつでもカエドキプログラム(+) | ソフトバンク 新トクするサポート |
---|---|---|---|---|
本体価格 | 209,700円 | 201,800円 | 211,640円 | 211,680円 |
23カ月分支払い後に返却 | 実質負担87,200円 | ₋ | 実質負担86,240円 | 実質負担105,840円 |
24カ月分支払い後に返却 | 実質負担87,200円 | 実質104,196円 ※6 | 実質負担91,465円 ※5 | 実質負担105,840円 |
※2024年12月現在の各公式サイトの価格(乗り換えキャンペーン等の割引前の価格)
※各項目の最安を赤字で表記
※1:smartあんしん補償1100円/月×12カ月=13,200円含む
※2:早期利用料12,100円含む
※3:Appleケア1,850円/月×12カ月=22,200円含む
※4:早トクオプション19,800円含む
※5:24回目の分割金138,600円を24回払いにした時の1回分を5,775円で計算
※6:返却手数料3300円込み
iPhone16 512GBの本体価格は、楽天モバイルが201,800円で最安でした。続いて、24カ月分支払い後に返却した場合は、auが最安の実質負担87,200円となりました。比較の結果から、返却プログラムを利用して2年後に機種変更するのであれば、auが一番お得だと分かりました。
ただし、途中で返却しない可能性も考慮し、もともとの本体価格の安さにも注目してください。
比較の結果、2年返却プログラムはauがお得
もともとの本体価格は楽天モバイルが最安です。
24カ月分支払い後に返却した場合は、auが最安でした。
ここまでをまとめると、返却タイミングや機種によりお得な会社は変わるものの、総合的に考えて返却プログラムを利用するならauで購入するのがお得だと分かりました。
楽天モバイルなら返却プログラムを利用せずにiPhoneをお得に購入可能
ここまで返却プログラムの比較を行いましたが、返却プログラムを利用せずに、楽天モバイルでiphoneを購入するのもお得な選択です。
まず大前提として、楽天モバイルは大手キャリアの中でiPhoneの価格が最安です。さらに、乗り換えキャンペーンを適用させれば36,000円相当お得になります。
もちろん1~2年後に下取も可能です。2年返却プログラムの方が割引率が大きい可能性はありますが、楽天モバイルのiPhoneの2年後の下取予想は本体価格の40~31%程度と高額です。※
本サイトでは、iPhone16シリーズの1~2年後の下取り金額を以下で予想しました。※
現在の楽天モバイルの下取価格から、iPhone16シリーズの下取を予想しました。以下は、2024年12月現在のiphone15と14シリーズの下取り価格です。
楽天モバイル iPhone価格 | 2024年12月現在の最大下取り価格 | 下取率 |
iPhone 15 Pro Max 512GB 276,800円 | 122,380円 | 44% |
iPhone 15 Pro 512GB 259,800円 | 104,360円 | 40% |
iPhone 15 Plus 512GB 204,800円 | 80,860 円 | 39% |
iPhone 15 512GB 187,800円 | 71,800 円 | 38% |
iPhone 14 Pro Max 512GB ※現在取り扱い無し | 86,760 円 | ⁻ |
iPhone 14 Pro 512GB ※現在取り扱い無し | 76,260 円 | ₋ |
iPhone 14 Plus 512GB 180,900円 | 57,350 円 | 31% |
iPhone 14 512GB 165,900円 | 51,300 円 | 30% |
2024年現在で1年落ちの15シリーズは、本体価格の最大44%から38%で下取が可能でした。また、2年落ちの14シリーズは、取り扱いがない機種もあるため正確な下取率が計算できませんでしたが、おそらく最大40から30%程度で下取できると予想します。
この下取率から、16シリーズの1年後と2年後の下取価格の予想は、以下の通りです。
楽天モバイル iPhone価格 | 1年後の下取価格予想 | 2年後の下取り価格予想 |
iPhone 16 Pro Max 512GB 269,800円 | 118,712円 ※下取り率44%で計算 | 107,920円 ※下取り率40%で計算 |
iPhone 16 Pro 512GB 251,300円 | 100,520円 ※下取り率40%で計算 | 87,955円 ※下取り率35%で計算 |
iPhone 16 Plus 512GB 218,900円 | 85,371円 ※下取り率39%で計算 | 67,859円 ※下取り率31%で計算 |
iPhone 16 512GB 209,700円 | 79,686円 ※下取り率38%で計算 | 62,910円 ※下取り率30%で計算 |
1年後の方が高く下取できますが、iPhoneは2年後でもそれなりに高く下取できることが分かります。
画面割れやヒビがあると下取額は下がるため、注意してください。
また、下取りは、2年を待たずに1年後にも利用できるため、少しでも早く機種変更できることもメリットです。
返却プログラムを使わずに楽天モバイルでiPhoneを購入すれば、キャンペーン割引でiPhoneが安くなり、1~2年後に下取りしても、そのまま利用してもお得です。
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スマホトクするプログラムに関する質問
ここでは、スマホトクするプログラムに関するよくある質問に回答します。
スマホトクするプログラムの返却方法は?
店舗受付または郵送での返却となります。
スマホトクするプログラムはauユーザー以外でも利用できる?
スマホトクするプログラムは、auの契約がなくても利用可能です。
下取りとスマホトクするプログラムとどっちがお得?
機種や購入のタイミングによっても変わりますが、25カ月目に返却または下取りしたケースでは、スマホトクするプログラムで返却した方がお得になることが多いです。
また、スマホトクするプログラムは13カ月目以降の返却が可能ですが、その場合でも24カ月分までの分割の支払いは必ず必要です。そのため、下取りを1年後に行う場合には、下取りの方がお得になることも考えられます。
スマホトクするプログラムは、一括購入も可能?
スマホトクするプログラムは、24回払いの残価設定です。そのため、一括購入時にプログラムの参加はできません。
未成年でもスマホトクするプログラムを利用できる?
未成年の方は、店舗受付時のみプログラムに参加可能です。
大手4大キャリアの中でもスマホトクするプログラムはお得
他社との比較結果から、2年で返却するプログラムは、大手4大キャリアの中でauが最もお得とわかりました。
まさかauが一番お得とは…予想外の結果にびっくりです。
ただし、最もお得なのは25カ月目に返却した場合のシュレーションです。返却プログラムは返却のタイミングにより、お得度は変わります。さらに、2年後に返却しない可能性も考慮せねばなりません。その点を踏まえると、楽天モバイルでiphoneを購入するのもおすすめです。
楽天モバイルは大手キャリアの中でiPhoneの価格が最安。さらに、乗り換えキャンペーンを適用させれば36,000円相当の割引も受けられます。
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