ソフトバンク解約後も、メール持ち運びサービスを使えばメールアドレスをそのまま使うことが可能です。
本記事では、メール持ち運びサービスの内容や手続き方法について詳しく解説しています。
Noi
元キャリアショップ店員でナノモバ著者。スマホ業界10年の経験を活かし、格安SIMに関する知識や手続きについて分かりやすく発信しています。
初めて使った格安SIMは、2016年の日本通信「おかわりSIM」。キャリアSIMが当たり前だった当時、月額500円から使える事実が衝撃でした。そこから格安SIMにハマり、10社以上のSIMを利用し、2024年のお気に入りはマイネオです。
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスとは
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスとは、ソフトバンクを解約した後も現在使用しているソフトバンクのメールアドレスをそのまま使うためのサービスです。対象となるアドレスは次の通りです。
| ブランド | メールサービス |
|---|---|
| ソフトバンク | ▼S!メール（MMS） @softbank.ne.jp @●.vodafone.ne.jp @disney.ne.jp @y-mobile.ne.jp @willcom.com @pdx.ne.jp @●●.pdx.ne.jp ▼Eメール（i） @i.softbank.jp |
| ワイモバイル | ▼Y!mobileメール @yahoo.ne.jp ▼MMS @ymobile.ne.jp @emobile-s.ne.jp @wcm.ne.jp @willcom.com @pdx.ne.jp ＠●●.pdx.ne.jp @y-mobile.ne.jp |
| メールの種類 | Eメール（i） | S!メール(MMS) |
|---|---|---|
| アドレス | ○○○@i.softbank.jp | ○○○@softbank.ne.jp ○○○@●.vodafone.ne.jp |
| 最大容量 | 3MB（メガバイト） | 2MB（メガバイト） |
| 絵文字 | 〇 デコレメールは一部受信可／送信不可 | 〇 |
| メールボックス | 保存期間：無期限 容量：200MB（最大5,000件） | 保存期間：30日間 |
| 通信料 | パケット通信料（パケット定額サービスに含まれる） | ソフトバンク同士：無料 ソフトバンク以外：パケット通信料（パケット定額サービスに含まれる） |
| 特徴 | Wi-Fi通信で利用可能 届いたメールをフォルダで管理可能 ファイル（PDFやMicrosoft Excel）添付されたメールを受信可能 | ソフトバンク宛てであれば携帯電話番号でメールが送受信可能 チャット形式の画面でメールを行う |
利用料金
メールアドレス持ち運びサービスの料金は、以下のように月額払いと年払いから選択可能です。
- 月額料1メールアドレスごと330円/月
- 年額料1メールアドレスごと3,300円/年
長く使うなら、年払いの方がお得な設定です。
1メールアドレスごとに料金が発生します。必要なメールアドレスのみ手続きをするようにご注意ください。
例：@softbank.ne.jpと@i.softbank.jpの両方を引き継いだ場合には、毎月330円×2つ分となります。
支払い方法
支払い方法の設定は、クレジットカードのみ設定可能です。
支払い方法の選択が少ないのは残念なポイント。口座払いにも対応してほしいですね。
支払いは自動更新されます。しかし、クレジットカードの有効期限切れや上限額オーバーなどにより引き落としされなかった場合は、支払い不備によりサービスが自動解約となるので注意しましょう。
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスを利用する方法・手順
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスを利用する方法は、次の手順です。
- ソフトバンクを解約
- ソフトバンク解約後31日以内にMy SoftBankから「メールアドレス持ち運びサービス」を申し込む
- メール設定を行う
メールアドレス持ち運びサービスは、ソフトバンクの解約後に申し込みが可能です。その後、解約してから31日以内に、My SoftBankへIDとパスワードでログインし、「メールアドレス持ち運びサービス」を申し込みます。
メール設定は、「S!メール」と「E（i）メール」で方法が異なります。お使いのメールに合わせて設定しましょう。
S!メール（MMS）の設定方法
S!メールの設定は、iPhoneとAndroid別に設定方法が異なります。
iPhone｜S!メールの設定方法
- ステップ①：My SoftBankへログインし、「メール管理」を開く
- ステップ②：「S!メール（MMS）（v）」>「設定情報（+）」からS!メールのメールアドレスとパスワードを確認する
- ステップ③：iPhoneの設定アプリを開き、「メール」＞「アカウント」＞「アカウントを追加」＞「その他」＞「メールアカウントを追加」を選択
- ステップ④：「名前・メール・パスワード・説明」を入力
- ステップ⑤：「IMAP」を選択し、「受信メールサーバー」「送信メールサーバ」へ情報を入力する
- ステップ⑥：設定を保存
ステップ④の「名前・メール・パスワード・説明」は、以下の情報を入力します。
| ユーザー情報として入力する情報 | |
| 名前 | 送信者名として表示される名前を入力 ※この項目は任意です |
| メール | ステップ②で確認したメールアドレスを入力 |
| パスワード | ステップ②で確認したパスワードを入力 |
| 説明 | このメールアドレスについての説明を入力 ※この項目は任意です |
ステップ⑤の受信・送信メールサーバの入力する情報は、以下の情報を入力します。
| 受信・送信メールサーバへ入力する情報 | ||
| 受信 | 送信 | |
| ホスト名 | imap.softbank.ne.jp | smtp.softbank.ne.jp |
| ユーザー名 | ステップ②で確認したメールアドレスを入力 | |
| パスワード | ステップ②で確認したパスワードを入力 | |
Android｜S!メールの設定方法
AndroidのS!メールは、「IMAP対応メールアプリ」と「メールアドレス持ち運びの公式アプリ」のどちらかで利用可能です。ソフバン公式では「メールアドレス持ち運びの公式アプリ」の方を推奨しているので、どちらでも良い方は「メールアドレス持ち運びの公式アプリ」がおすすめです。
▼「メールアドレス持ち運びの公式アプリ」の設定方法は、以下の手順です。
- ステップ①：My SoftBankへログインし、「メール管理」を開く
- ステップ②：「S!メール（MMS）（v）」>「設定情報（+）」で確認したS!メールのメールアドレスとパスワードを確認する
- ステップ③：公式メールアプリをダウンロードアプリを起動
- ステップ④：画面の指示に従って初期設定を行う左上の「≡」 アイコンを選択
- ステップ⑤：「▼」アイコン＞「＋アカウントの追加」を選択
- ステップ⑥：S!メール（sofobank.ne.jp）を選択
- ステップ⑦：②で確認したメールアドレスとパスワードを入力
- ステップ⑧：「決定」し、設定が完了
設定が完了すると、メールアプリでS!メールを使えるようになります。
▼「IMAP対応メールアプリ」の1つであるGmailの設定は、以下の手順です。
- ステップ①：My SoftBankへログインし、「メール管理」を開く
- ステップ②：「S!メール（MMS）（v）」>「設定情報（+）」からS!メールのメールアドレスとパスワードを確認する
- ステップ③：Gmailアプリを起動する
- ステップ④：Gmailアプリの自信のアイコンをタップし、「メールのセットアップ」＞「その他」を選択
- ステップ⑤：ステップ②で確認したメールアドレスを入力＞個人用（IMAP）を選択
- ステップ⑥：ステップ②で確認したパスワードを入力
- ステップ⑦：「受信メールサーバー」「送信メールサーバ」へ情報を入力する
- メールの同期頻度などを選択し、アカウント名を入れて設定完了
ステップ⑦の入力は、以下の情報を入力します。
| 受信・送信メールサーバの入力情報 | 受信 | 送信 |
| サーバ | imap.softbank.ne.jp | smtp.softbank.ne.jp |
| ユーザー名 | ステップ②で確認したメールアドレスを入力 | |
| パスワード | ステップ②で確認したパスワードを入力 | |
| ポート番号 | 993 | 465 |
Eメール（i）の設定方法
Eメール（i）は、現在設定が完了している場合には、特に設定は必要ありません。ただし、解約後に機種を新しくする場合には再設定が必要です。その場合には、S!メールと同様の手順で設定しましょう。
- ステップ①My SoftBankへログインする
- ステップ②「メール管理」を開く
- ステップ③メールアドレスとパスワードを確認する
- ステップ④iPhone のホーム画面から「設定」＞「メール」＞「アカウント」＞「アカウントを追加」＞「その他」から「メールアカウントを追加」を選択
- ステップ⑤新規アカウント情報(受信・送信メールサーバ)を入力する
- ステップ⑥「IMAP」を選択し、情報を入力する
- ステップ⑦「保存」を選択
ステップ⑤で入力する「新規アカウント情報(受信・送信メールサーバ)」は、以下の情報を入力します。
| 受信・送信メールサーバへ入力する情報 | ||
| | 受信 | 送信 |
| ホスト名 | imap.softbank.ne.jp | smtp.softbank.ne.jp |
| ユーザー名 | ステップ③で確認したメールアドレスを入力 | |
| パスワード | ステップ③で確認したパスワードを入力 | |
メールアドレス持ち運びサービスを利用してキャリアメールを使う注意点
ここでは、メールアドレス持ち運びサービスについて4つの注意点を紹介します。
申し込みには期限がある
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスは、ソフトバンクを解約後31日以内に申し込む必要があります。解約から31日を過ぎると同じメールアドレスが使えなくなるため注意してください。
支払いはクレジットカードのみ
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスは、定期課金制(月額課金と年払い課金が選択可能)です。支払い方法は、クレジットカードのみとなります。
利用料金がかかる
ソフトバンクのメールアドレス持ち運びサービスは、利用料金が発生します。
メールアドレス持ち運びサービスの料金は、以下のように月額払いと年払いから選択可能です。
- 月額料1メールアドレスごと330円/月
- 年額料1メールアドレスごと3,300円/年
1メールアドレスごとに料金が発生します。必要なメールアドレスのみ引き継ぎするようにご注意ください。
SoftBank IDとパスワードを事前に確認しておく
メールアドレス持ち運びサービスを利用するには、ソフトバンクを解約後にMy SoftBankから申し込む必要があります。そのため、SoftBank IDとパスワードが分からないと解約後にスムーズに申し込みができません。
SoftBank IDとパスワードはソフトバンク解約前に確認し、忘れている場合にはIDやパスワードを変更しておきましょう。
メールアドレス持ち運びサービスに関する良くある質問
ここでは、
ソフトバンクのメール持ち運びサービスは1年後どうなりますか？
ソフトバンクのメール持ち運びサービスは、契約を変更しない限り自動更新となります。ただし、更新日に何らかのトラブルで引き落としできなかった場合は、自動解約されます。引き落としのトラブルにはご注意ください。
ソフトバンクのメール持ち運びができないのはなぜ？
ソフトバンク解約後にメール持ち運びができない場合、ブラウザのCookieやキャッシュが原因でエラーが出ている可能性があります。ブラウザのCookieやキャッシュを削除し、再度Wi-Fiに繋げて手続きしてみましょう。
また、手続きが可能な期間は解約後31日までです。期限が過ぎた場合にも手続きできないため、ご注意ください。
まとめ
ソフトバンクのメール持ち運びサービスは、ソフトバンクを解約した後もソフトバンクのメールアドレスを他社で引き継いで使うためのサービスです。
メールアドレスを引き継ぎたい場合には、ソフトバンク解約後31日以内に手続きしましょう。
