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1円スマホのからくりを元ショップ店員が解説!一括1円・月1円・実質1円の違いも

1円スマホのからくりを解説 スマホの購入

1円という破格な価格のスマホは、「何か罠でもあるのでは?」と不安になって購入をちゅうちょしていませんか?また、一括1円・月1円・実質1円という表記の違いを、知っている人は少ないかもしれません。

本記事では、この3つの違いと、どのような仕組みでスマホが1円になっているのかの「からくり」についてわかりやすく解説していきます。実際、1円スマホのからくりはあるので、仕組みを理解して気持ちよく1円でスマホを購入しましょう。

元キャリアショップ店員でナノモバ著者

Noi
業界10年の経験を活かし、キャリアや格安SIMに関する知識や手続きについて分かりやすく発信しています。携帯会社のプログラムやサービスを駆使してお得になる方法を研究すること、格安SIMを比較することを趣味とする携帯会社マニア。これまで10社以上のSIMを利用し、2024年使って良かったSIMはマイネオ。                     

「一括1円スマホ」のからくり(仕組み)を解説

一括1円スマホについて知っておくポイントを解説していきます。

一括1円スマホの意味

一括1円スマホとは、本体から値引きが入って総支払の金額が本当に1円のみになる、非常にお得なスマホです。

一括1円スマホのからくり(仕組み)

1円スマホの考え方は、シンプルです。現在使っている携帯会社から乗り換えすることを条件に、本体から値引きをしてもらえて破格の1円で購入できるという仕組み。また、乗り換えだけでなく、新規契約(新たな電話番号を発番する)でも一括1円にあるケースもあります。各携帯会社は、ユーザー獲得のための目玉商品として、一括1円スマホを定期的に提供しているわけです。

どんな機種が一括1円になる?

一括1円で提供されるスマホは、大抵がエントリーモデル。ミドルレンジモデルが提供されるのは珍しいので、見つけたらちょっとラッキーです。一方、iphoneやその他のハイエンドモデルが一括1円になることはほぼありません。エントリーモデルは、SNS・通話・動画視聴中心、コスパ重視の普段使いに適したコスパの良いモデルのことです。エントリーモデルが多い理由は、スマホの値引きの上限額が総務省より取り締まられており、元々高価なミドルレンジやハイエンドは値引きだけで1円にすることが難しいからです。

現在一括1円になっている各社の機種は、以下の記事をご覧ください。

▼モデルの違い▼

項目エントリーモデルミドルレンジモデルハイエンドモデル
価格帯約1〜3万円前後約3〜7万円前後約8万円以上(10〜20万円台も多い)
処理性能(CPU/GPU)低め(普段使い向け)中程度(ゲーム・マルチタスクも快適)最高性能(最新チップ搭載、重い3Dゲームや動画編集も可能)
メモリ(RAM)3〜6GB程度6〜12GB程度8〜16GB以上
カメラ性能シンプル(単眼〜デュアル)マルチカメラ(広角・望遠・マクロなど)高画質(高解像度センサー、光学ズーム、夜景性能も優秀)
バッテリー持ち長持ち重視(性能低めで省電力)バランス型性能優先のため消費大だが高速充電・大容量対応
デザイン・素材プラスチックが多いガラスや金属も増える高級素材(ガラス・アルミ・セラミック等)
向いている人SNS・通話・動画視聴中心、コスパ重視ゲームも程々に楽しみたい人、バランス重視写真・動画・ゲームを本格的に楽しみたい人、最新技術を使いたい人

「月1円スマホ」のからくり(仕組み)を解説

月1円スマホについて知っておくポイントを解説していきます。

月1円スマホの意味

月1円スマホとは、月々1円の分割で使えるスマホです。

月1円スマホのからくり(仕組み)

月1円スマホのからくり(仕組み)は、「他社からの乗り換え」と同時に「各携帯会社の2年返却プログラムの利用」して対象のスマホを購入することです。

2年返却プログラムとは、簡単に言えば48回払いの分割でスマホを購入することを指し、分割13回目以降(または25回目以降)にスマホを購入元に返却すると、その後の分割を帳消しにできるというもの。考え方としては「スマホの下取」に近いかもしれません。具体的には、以下のような見積もり(ワイモバ・2025年9月の価格参照)になります。

2年返却プログラム名新トクするサポート(A)
【ワイモバイル】
機種名iphone16e 128GB
iphone16e
25回目に返却した時
の実質負担金
24円
販売価格販売価格  119,088円
↓内訳↓
分割1~24回目 1円/回
分割25~48回目 3128円/回
※分割25カ月目に返却すれば以降の分割が不要になり、実質負担額は24円
※ワイモバ・2025年9月の価格参照

上記のようにワイモバで新トクするサポート(A)でiphone16eを購入して25回目に返却すれば、乗り換えが条件であるものの、本当に総支払額が実質24円(月1円×12カ月)支払いで済むためかなりお得。

注意点は、スマホを返却する時の条件は各社により違いがあること。事前に返却条件をしっかり確認しましょう。たとえばソフトバンクやドコモでは、スマホを返却する条件として、返却時までケータイ保険オプションを継続しなけらばならなかったり、返却の際に手数料が発生いしたりと、結局の総支払額が高くなるケースもあります。また、スマホ返却時に破損や故障があると、2万円程度の追加必要も発生します。今のところワイモバイル・au(UQ含む)・楽天モバイルの2年返却プログラムは、返却時の手数料やケータイ保険オプション継続の縛りはなく条件がシンプルなので、2年返却プログラムの利用におすすめです。

どんな機種が月1円になる?

月1円スマホ(2年返却プログラム利用のスマホ)には、エントリーモデルをはじめ、ミドルレンジからハイエンドまでの人気機種が多くあります。例えばiphoneだと、月1円スマホの目玉商品として1年前のモデルが多くあります。

出たばかりの最新iphoneなども月1円になることもありますが、以下ソフトバンクのように、総支払額が高くなるケースがほとんどです。

2年返却プログラム名内訳
機種名iPhone 17 Pro 256GB
販売価格本体価格:219,600円

▼48回払いの内訳▼
1~12回:1 円/月
13〜24回:6,099 円/月
35~48回:6,100 円/月
13ヶ月目に端末を返却した場合の
実質負担金
実質総額75,252円

▼実質総額の内訳▼
①1~12回分割合計12円(1円/月×12回)

②早期利用料27,500円

③利用特典料22,000円

④あんしん保証パック W with AppleCareServices 25,740円(1,980円×13回)

人気機種が月々1円で使える月1円スマホは、支払い総額が実質24円になるため非常にお得です。しかし各社のプログラムによって条件が異なり、上記のように実質総額が高くなることも。購入の際は、条件をしっかり確認しておくことが大切です。各社のプログラムの詳しい内容は、以下記事をご覧ください。

「実質1円スマホ」の意味とからくり(仕組み)

実質1円スマホについて知っておくポイントを解説していきます。

実質1円スマホの意味

実質1円スマホとは、実際1円で購入できるわけではありません。ポイント付与や基本料金からの値引きをして実質の価格を1円にしたスマホです。

実質1円スマホのからくり(仕組み)

実質1円スマホのからくり(仕組み)は、2パターンあります。1つ目は、乗り換えや新規契約と同時にスマホを購入すると、ポイントや金券などを付与して実質的な負担を1円にするというもの。2つ目は、本体からの値引きはせずに毎月の基本料金から数年かけて少しずづ値引きをして、実質的な負担を1円にするもの。2つ目の仕組みは近年スマホ販売では行われておらず(モバイルルーターなどでは現在も一般的に行われている)、ポイント付与や金券付与で実質1円にするパターンが多いです。

たとえば、実質1円とは、以下のような見積もりイメージです。

見積もりイメージ①

実質1円の見積もり内容
本体価格20,001円
ポイント付与20000P
※乗り換えなどの条件を満たすと付与される
※金券のケースもある
スマホ購入時に支払う金額20,001円

見積もりイメージ②

実質1円の見積もり内容
本体価格40,001円
ポイント付与20000P
※乗り換えなどの条件を満たすと付与される
※金券のケースもある
割引⁻20,000円
スマホ購入時に支払う金額20,001円

見積もりイメージ③

実質1円の見積もり内容
本体価格24,001円
割引スマホ基本料金から毎月1,000円を24カ月間割引
※1,000円×24カ月=24,000円の割引になる
スマホ購入時に支払う金額24,001円

見積もりイメージ③は、現在スマホでは行われていませんが、モバイルルーターなどで行われています。

どんな機種が実質1円になる?

実質1円になる機種は、エントリーモデルとミドルレンジモデルがメインです。クリスマスシーズンや決済前など「携帯会社や家電屋の儲け時」には、契約台数を伸ばすために人気のミドルレンジやハイエンドモデルでも、ぎりぎりまで値引きをしてさらにポイントや金券付与を駆使し、台数限定や週末限定で実質1円にすることも極々まれにあります。ただし、最新iphoneはほぼ皆無と思っておいてよいでしょう。

1円スマホの注意点

1円スマホの注意点は、以下の3つです。

  • 購入時に乗り換え(または新規)の契約が必要
  • 乗り換え(または新規)の契約で契約手数料が発生する
  • 2年返却プログラムを使うなら、返却条件をしっかり確認しておく

1円スマホはどれも、乗り換え(または新規)の契約がほぼ必須なので、その携帯会社のプランが自分に合っているかも重要です。乗り換え後に2年間乗り換えられないなどの制約はありませんが、プランを使うことを前提に契約に進みましょう。また、乗り換えや新規契約には、各社手数料が発生します。

最後に、2年返却プログラムは、各携帯会社のプログラムによって、スマホを返却する際の条件が異なります。分割金以外も支払いが発生するケースがあるので、しっかりと条件を確認しておきましょう。

まとめ:1円スマホ、どれがお得なのか

ここまで「一括1円」「月1円」「実質1円」のスマホについて、解説してきました。結局どの1円スマホが得なのかというと、購入時に1円支払うだけの「一括1円スマホ」が一番お得といえます。そのほとんどがエントリーモデルですが、SNS・通話・動画視聴中心の方にとったらスペック的に問題ない場合が多いです。現在販売されてる一括1円スマホを比較したい場合は、以下もチェックしてください。

ただ、「重いゲームをしたい」「さらにカメラ性能にこだわりたい」なら、ミドルレンジやハイスペックも対象の「月1円スマホ」がおすすめです。

noi
noi

2年返却プログラムは「レンタルスマホみたいなものだ」と、マイナスイメージを持たれがち。しかしハイスペックスマホが月1円で2年間使える2年返却プログラムの利用が、個人的には一番お得と感じています。実際、筆者も2年返却プログラムで月1円のiphoneを購入しました。ちゃんと2年で返却して総支払は24円におさえ、またその時に月1円で販売されてるハイスペックなiphoneに乗り換え、ずっと月1円で使う計画です…(笑)元ショップ店員の視点から見ても、しっかり理解していればお得なことは間違いなしと思いますよ。ちなみに、返却手数料がかかるものやスマホ保険継続が条件のものは総支払額が高くなるので選ばず、本当に2年で24円で済むものだけを選びます♪

今回解説してきた3つの「1円スマホ」の意味を理解すれば、スマホの購入にとても役立ちます。ぜひ本記事を参考に、お得にスマホを手に入れて下さい。

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